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2013/4/25 コーチングバンク様主催の勉強会で講師をさせていただきました。

レポートがすっかり遅くなりましたが、4月25日(木)にコーチングバンク様主催の勉強会にて、講師を務めさせて頂きました。

「コーチングバンク」さんには、その名前が示すとおり非常に多くのプロコーチが登録しています。その膨大なデータベースを活かし、コーチを捜している方、あるいはコーチング研修を行いたいと考えている企業等との間で仲介役をして下さる、コーチング普及に非常に大きな貢献をされています。
そして特筆すべきは、その登録コーチ数。現在347名のコーチが登録する、日本最大のコーチ紹介サービスなのです。

コーチングバンク Webサイト

そんなコーチングバンクさんから、ありがたいことに勉強会講師のご依頼があり、

思考プロセスが変われば、行動が変わる – 教育のためのTOCを活用したコーチングメソッド

という内容で、「コーチング」というコミュニケーションに、教育のためのTOCという思考ツールを組み合わせた事例紹介とワークショップを行わさせて頂きました。

コーチングバンク様主催勉強会

30名定員でしたが、早々に満席となったため席数を若干増やして頂き、30数名の方がご参加くださいました。

なぜ、その手段を選んでいるのか?

ワークショップでは短い時間にも関わらず、皆さん、教育のためのTOCの考えるための道具の1つ、「クラウド」を使って一生懸命考えて下さいました。

クラウドとは、別名「対立解消図」と呼ばれ、意見が誰かと対立した場合に、妥協や勝ち負けでどちらかの意見を通すのではなく、お互いの要望を満たすことで、Win-Winの解決方法を導き出すためのフレームワークです。
また、「対立」というのは誰か相手が居る場合のみ起きるのではなく、自分自身の中で、あっちを取るべきか、こっちを選ぶべきか・・と行動を選択できない場合も、「内部対立」と呼ばれ、1つの対立と見なします。

さて、しばしば解決が難しいと思われる「対立」ですが、教育のためのTOCのクラウドは、非常にシンプルで、基本の5つのボックスと「仮定」を記述する補足事項のボックス2つを問いかけに従って埋めて行くだけ・・というもの。是非、下記のリンクをクリックして、どのようなものか、ご覧になってみて下さい。

クラウドワークシート

こんなシンプルなフレームワークなのですが、実際やってみるとこのボックスが簡単には埋まらない。いかにクラウドがシンプルで、しかも猛烈に考えさせるパワフルなツールであるかがお分かり頂けると思います。
特に多くの方が答えに窮するのは、「この手段で、どんな要望を満たそうとしているのですか?」という問いです。

本来私達人間は、何かしらの満たしたい要望があって、そのために何かの手段や行動を選んでいます。
例えば、

  • 空腹を満たしたい(要望)→ご飯を食べる(手段/行動)
  • 友達ともっと仲良くなりたい(要望)→お茶にさそう(手段/行動)

などですね。

子どもの場合、シンプルに要望と手段が繋がっているので、子どもにクラウドを書かせると、すらすらと書きます。
ところが大人の私達は、なんでこの手段を選んでいるのか、改めて考えると分からないことが多いのです。

今回のセミナーでは、このクラウドを書いてみて、とても大きな発見をされた方がいらっしゃいました。
ご本人に了承を得たので、ここで公開させて頂きながら、セミナーでお話しした内容もご紹介して行きます。

子どもの自律のためにやってきたつもりだった・・

会場に、ご自身の書いたクラウドに疑問点がある・・と手を挙げてくださった女性がいらっしゃいました。
戸田 里江さんとおっしゃいます。

戸田さんが書いて下さったクラウドは、こんな内容でした。
(クラウドの書き方に沿うように、若干語尾などだけ修正させていただいています。)

クラウド_会場の例

このクラウドだけを見ると、不自然なことはあまり無いのですが、戸田さんがお話し下さった内容が素晴らしかったのです。

私は、子どもの自律のために、叱るべきか、放っておくべきかと考えていた。ところがクラウドを書いてみたら、子どもの自律が目標になっていないことに気づいた。

どうでしょう?こんなこと、簡単に気づけますか?

子どもがちゃんと自分のことが自分でできるように育って行って欲しい。その為には叱るべきなのか、叱らないべきなのか・・。
子育て中の親なら、ほとんどの方が1度は考えることでしょう。

ところが、手段に対する要望を書いてみたところ、その要望に子どもの自律に繋がる内容が出て来ない。
この2つの要望が満たされたときの状態を考えてみると・・・「快適に暮らす」という言葉が出て来たのです!!

こういうこと、実は、私達は無意識のうちに、しょっちゅうやってしまっているのでは無いでしょうか?

  • 部下を育てるつもりで、叱る。
  • 相手を傷つけないために、ウソをつく。

こういった事柄は、よくよく自分の要望を見つめ直してみると、相手のためではなく、自分の仕事の質が下がるのを懸念していたり、自分が傷つきたく無くて、その場を穏便に済ませたいと思っていることの方が真実だったりします。
でも、大人の私達は、本当はその手段と繋がっていない「名目」を無意識のうちにくっつけてしまうことがあるんですね。そして、なかなかそれに気づけない。

戸田さんが素晴らしいのは、自分の要望がスラッとすぐに出て来たことです。
だから「あれ?おかしい」とすぐに気づくことが出来ました。

私はその時、TOCを実践している大先輩が、こんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。

ちゃんと考えるということを言い換えると、子どものように考えると言うことだ。

私達は、小難しく考えることに慣れ過ぎていて、自分が本当に望んでいることに時々気づかなくなってしまっています。
子どものように純粋に、自分の中にある要望を見つめ直す。

ああ、自分は、快適に暮らすために、気分がいつもすっきりしていて、疲れていない状態を手に入れていたいんだな・・。

それが分かれば、お子さんを叱る、叱らないということとは別の方法で、ご自身を満たすことができますよね。自分自身が満たされていると、心に余裕を持って子育ても出来ます。
逆に「問題の本質」を知らずに、子どもの自律のため・・と思って沸々と考え続けていたら・・。それは戸田さんのためにも、お子さんのためにも、問題解決にならないばかりか、誤った方向に進んでしまっていた可能性もあります。

考える道具を手に入れる

セミナーが終わった後、参加者の皆さんと懇親会に参加しました。
皆さん、「いつも使わない脳を使った」「とても疲れた」とおっしゃっていました。
いつも使わない筋肉のトレーニングを受けように感じられたようでした。

運動でも、ちゃんとしたプロセスに従わないと、つい自分が慣れたやり方、楽な方法でトレーニングしてしまうもの。
「考える」というのも、その場面場面に合ったプロセスが組み込まれた「考えるための道具」を手に入れることで、思考に筋が通り、得たい結果をちゃんと得られるようになって行くのです。

ちゃんと考えるための3つの道具、「教育のためのTOC」を学ぶことができる様々なイベント、自主勉強会、テキストブックなどに関する情報は、Webサイトで公開されています。
是非こちらも覗いてみてください。

教育のためのTOC 日本支部


【最後に】

今回、すばらしい事例を紹介して下さった戸田 里江さんは、お部屋の整理収納の専門家。
心と住まいをすっきりと片付けて下さる、コンサルタントさんです。

住まいをすっきり片付ける達人だけあって、思考もシンプルですっきり。自分の思い込みにさっさと気づいて、次のステップに颯爽と進まれる考え方がお仕事にも活かされているんだろうな・・と思いました。

思考が戸田さんのようにすっきりしてくると、お片づけも進むに違いありませんね!

戸田さんの会社、RAKUYAさんのサイトも是非訪問してみてください。
RAKUYAさん Webサイト:http://www.toda-rakuya.com/


Comments:4

伊藤 彰敏 13-05-02 (木) 10:02

こんにちは。
4月25日は有難うございました。戸田さんの例を拝見してTOCを役に立てる方法の一端を理解出来たように思います。有難うございます。
東京で講演あるいはwork shopをやられる時はお知らせいただけると幸いです。
益々のご活躍を期待しております。

Yumiko Yoshida 13-05-02 (木) 11:52

伊藤さん、ありがとうございます。
またご案内させて頂きますね。今後ともよろしくお願い致します。

瀬川 淳 13-05-02 (木) 13:37

先日はコーチングバンクでのセッションありがとうございました!!このクラウドと言うツールなかなか使いこなすには練習が必要そうですが、シンプルで気付きをもたらしてくれる可能性に非常に関心を持ちました!

Yumiko Yoshida 13-05-02 (木) 13:49

瀬川さん、ありがとうございます。
IT系のプロジェクト内での活用範囲もとても広いと思います。
コミュニティ主催の勉強会なども、是非いらして下さい。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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