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力を込めて聞く

お早うございます。吉田裕美子です。

私は、コーチングやファシリテーション、組織開発などの仕事をしていますが、「話を聞く」ということは、ものすごく力のいる仕事だといつも感じます。

プレゼンテーションスキルなど、人に何かを伝えるスキルを磨きたい方は沢山いらっしゃると思いますが、もしかすると、「え?聞くために力がいる??」と感じるかもしれませんね。

ええ、確かに・・・「話を聞く」のは、特に力をかけなくても出来てしまう部分もあります。

でも、それは、「聞く」のではなくて、「聞こえている」だけなんです。

では、「力を込めて聞く」のと、「聞こえている」の違いは何なのでしょう?

その説明をする前に、少し私たち人間の特徴を理解しておきましょう。

私たちは、自分自身の「考え」というのを多かれ少なかれ持っています。
「仮定」と呼んでも良いかもしれません。

例えば、特定の女の子に親切な男の子を見かけたら、「気があるのかな?」なんて思いますよね。

その「仮定」を持ったまま、その男の子の話を聞いたとします。
会話の中にその女の子の名前が出てくると、頭の中では、「やっぱり気があるのでは?」と検証を開始していたりしませんか?

そう、人って頭のどこかで自分の仮定を証明しようとしていることがよくあります。

伝えることが難しいのは、誰がどんな仮定を持ちながら話を聞いているのか、話している側には予測できないからなのです。
伝えたつもりの内容が、全く違うことになってしまうのは、そのためですね。

「昨日、すれ違った人が来ていた赤いセーターが、すごく素敵だったの」

と言っただけでも、「赤いセーター」として思い浮かぶものはそれぞれ違うものでしょう。

人は必ず頭の中に、自分の価値観と経験に基づいた「仮定」があるので、それをベースに聞きたいように聞くという特徴がある。それを忘れないようにしましょう。

さて、ここまで、前置きです。

○人は頭の中に仮定を持ちながら、聞きたいように聞く。
○相手の頭の中にどんな仮定があるか分からないので、伝えたい内容を一発で100%正確に伝えることは、そもそもムリ。

そのことをよーーーーーく理解してください。

そうすると、「聞こえてくる」という聞き方だと、お互いがお互いの話をきちんと理解できないということが分かってくるかと思います。

そもそも、コミュニケーションにはそういった不確実な部分を多分に含んでいるのだ・・ということを前提にすれば、こんな風に聞く必要があるのでは無いでしょうか?

話を聞く時は、その人がどんな状況を目の前に描いているのか・・を想像し、絵を描いていくように聞きます。
相手が言葉にできていないこと、絵としてこういうことなんじゃないか?と理解できたことは、質問します。

「私には、こんな風に聞こえるんですが、合っていますか?」

言葉をそのまま聞くだけではなく、相手が伝えきれていないと思われること、自分の仮定が邪魔しているかもしれないこと、それは、相手に確認していくしかありません。

お互いがこうやって「注意深く聞く」習慣がつくことで、お互いが本当に伝えたいことが明らかになっていくんですね。
また、注意深く聞くために質問することで、相手もより正確に言語化していくことができます。

そのプロセスによって、話し手の方も、「ああ、本当に言いたかったことはそういうことだ」と理解するのです。

実は、これそのものがコーチングだったりします。
私たちコーチは、こういう聞き方のトレーニングを重ねているのですが、それでもやっぱり難しい・・と感じるシーンは多々あります。

聞くことの難しさ。皆さんは、どんなご経験がありますか?
コメント頂けたら嬉しいです。


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