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違和感の理由を見つけたとき

こんにちは。吉田裕美子です。

Y2研究所では、コーチングや組織開発、プロジェクトや会議のファシリテーションをご提供しています。
私、吉田は、「人が動きだしたくなる場を作り出す」ことを得意としています。
具体的には、コーチングやファシリテーションのスキルを使いつつ、組織内で人の動きが活発化するようお手伝いさせていただいています。

これは、私が「何をしているか」、つまり、”What I do” の部分です。

これから何回かに分けて、なぜ、これをしているか・・つまり、”Why I do” の部分を書いて行きたいと思います。

特にライティングが上手い訳でもありませんし、現時点ではどうまとまるのか見通せずにいますが、書く事で自分自身に今一度けじめをつけたい気持ちがあります。
よろしければ、お付合いください。

私の中にずっとあった違和感

以前、私は、システム開発の仕事をしていました。
かれこれ15年ほど、ITのシステム開発の現場で仕事を続けて来たのですが、少し経歴が変わっていて、元々は、エンドユーザー(システムを使う人や企業)のシステム管理部門でシステム化のプラン作りから、実際の開発、プロジェクト管理、導入、ユーザートレーニングなどを一手に引き受けていました。

尋常ではない作業量でしたが、とにかく楽しくて、のめり込んでいた時期でした。

「猛烈に働く」ということが、「猛烈に楽しい」時期でした。

そういう時期があっても良いのだと、今も思っていますが、ずっとそれを続ける事が難しい事も、今は理解しています。

それは、私自身が女性であるということも、理由の1つです。

仕事を続けたい。
では、子どもはどうしたものか?

私は母親になって10年経ちますが、この問いは、現在も変わらず女性の中にあるような気がします。
つまり、少なくとも10年、あまり状況は変わっていないのです。

でも、結果として私は母親になりました。

世の中では、保育園が足りないから女性が働きに出られないという話があります。
男性が、家事や育児を手伝わないからだ・・という話もよく聞きます。(^^;;

これらがあったら、私は迷わずに、もっと早い時期に子どもを産んだだろうか?

私の答えは “No” です。

でも、その “No” の理由が明確に見つからなかったのです。

私は、子どもが小さい頃はそばにいたいと感じていました。

「そんな風に考えなくても大丈夫だ」

というアドバイスも沢山もらいました。

「子どもに取ってお母さんは一人だ」

という意見ももらいました。

どれも「もっとも」なのですが、どこかしっくり来ないのです。

子どもが2歳のときに、仕事には復帰出来ましたが、ずっと私はその点に「違和感」を感じ続けたままでした。

ある時気づいた、「2つの社会」

そんな違和感を抱いたまま、私は開発の仕事に戻りました。
お客様の暖かいご支援があって、私は子育てしながら、開発も続けられる環境を得る事ができました。

でも、自分の中に、「十分に仕事ができていない」という感覚は少なからずありました。
同時に、「子どもにももっと時間が割けたら良いのに」という感覚や、「男の人はいいな・・割り切れて」という夫に対する嫉妬心もありました。

これらは、すべて、私のふがいなさから来る「ダメな」感覚なのではないか・・という意識がずっとあったのですが、ある時、ふと、何か私にそう「感じさせるもの」があるのではないか?と考えるようになりました。

その後、今身近に起きている「好ましくない現象」をあれこれつなぎ合わせて考えて行くうちに、「日本には2つの社会」があるのではないか?と考えるようになったのです。

社会の1つ目は、こんな言葉で表現されます。

・大学を卒業して、「社会」に出る
・子育てで、「社会」とのつながりが無くなる。

この時の「社会」はビジネスの場という意味ですね。

日本のビジネスの場は、「仕事をなるべく多くこなして、多くを生み出す」ことに、非常に注力しています。
「多くをこなして、多くを生み出す」ことが大切になっているのです。

もう1つの社会は、こんな風に表現されます。

・企業の社会的責任
・社会起業家

この場合の「社会」は、「生活者の居る場」を意識している場合が多くあると思います。

無意識に使う「社会」という言葉ですが、同じように「無意識」に私たちはこの2つを分けて最適化しようとしているように感じます。

ビジネスの場では、上述のように「多くをこなして、多くを生み出す」。
その為には、沢山働く事が必要です。

では、生活の場は、どうなるのでしょう?
当然、ビジネスの場に居る人たちは、生活の場での関わりは最小限にとどめざるを得ません。
でも、そうは言っても、子どもがいたり、介護が必要な親もいたりするかもしれません。
そこに手は当然回りませんから、「専門家」にお願いする事になる。

それが保育園であるかもしれませんし、家事代行や、その他のサービスかもしれません。
学校の事は、学校内で解決してほしいと当然思います。
地域内での活動などまで、手が回るはずがありません。

逆に生活の場だけにいる人もいます。
専業主婦の方々だけでなく、小中学校もある意味そうでしょう。

ビジネスの場と、生活者の場は、どちらも私たちが必要とする場にも関わらず、大きく隔たっていて、それにより、この間の情報は「生」では伝わりにくくなっています。

私は、子どもを持って初めてその事に気づきました。
どちら側から見ても、反対側の情報はなかなか伝わらないのです。

それは、ニュースや雑誌、ネットから入ってくる情報と「生」の情報に、大きな温度差があるのと、その場に関わりがない事で、「当事者」であるという意識が芽生えにくいからだと思います。

今、日本は長い不景気の中にいます。
景気を回復しようとすればするほど、ビジネスの場は、その中での効率化を目指す方向に行くのは仕方の無い事かもしれません。
それにより、生活の場は生活の場で効率化をなんとか目指そうとしています。

ここに大きな部分最適が発生しています。

「あなたは、どちらの社会に所属する人ですか?」

私が子どもを欲しいのかどうか・・と迷った理由は、当時ビジネスの場にどっぷり浸かっていた自分から、こんな問いかけを自分自身に突きつけていたのではないかと、ある時気づいたのでした。

(続く・・)


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