Home > Blog | ITプロジェクト | 日記 > 歯科とIT業界のふしぎな類似性

歯科とIT業界のふしぎな類似性

歯の詰め物が取れてしまって・・

昨日、久々に歯の治療に行ってきました。

実は2週間以上も前になるのですが、
処置歯の詰め物が取れてしまったのです。

すぐに歯医者に行きたかったのですが、
年末というのもあって、仕事もバタバタ・・。
なかなか行けずに、昨日、やっと行ってきました。

なんとなく、嫌な予感がしていたのです。
素人ながら、詰め物の中がちょっと怪しい・・。

案の定、一部が虫歯になっていて、
元の詰め物をそのままかぶせるのでは
処置できないことが分かりました。

皆さんご経験あると思いますが、

「保険の範囲だとコレですが、
こっちの方が良いんですよ・・」

当時お勧めされたのが「金」の詰め物。

金なら金属として柔らかいから、
歯の形にフィットする。
だから長い時間持つのだ・・という先生の
ご説明どおり、
ずいぶん長いこと、その詰め物は
取れませんでした。

はい、忘れるぐらいずっと前に治療した歯です。
20年ぐらい経ってるかもしれません。

その歯医者さんを私はとても信頼していたので、
非常に高額でしたが、
何箇所か治療してもらいました。
ただし、この歯科医は実家の近くなので
今は通えません。

つまり、今日行ったのは別の歯科医です。

そして、今日も、お決まりの会話になりました。

「保険の場合こちらですが、
今はセラミックを使うようになっています。」

仕様の説明と金額。はて・・

当時は金が一番でしたが、
今はセラミックが一番。
色も歯と同だし、
数枚の写真をコンピューターで3次元映像に展開し、
そこからセラミックの詰め物を自動生成(?)
するとかで、かなり正確に自分の歯の形に
なるという話を
図や写真、模型も見せてくれて
説明してくださいました。

でも、1つ5万円ぐらいします。

あろうことか、今回詰め物が取れたとなりの歯の
端っこが、すこーし虫歯になりかかっており、
2つ分の歯の金額がかかるとか。

計10万!

先生の説明は分かりました。

セラミック、すばらしい!

でも、思わず私から出た言葉は、

「先生、保険が効くやつと、
このセラミックの中間どころの詰め物はないんですか?」

ああ、これこそエンド・ユーザーの気持ち

私の質問はド素人の質問かもしれません。

「中間どころ」という曖昧な表現が、
いかにも素人っぽいというか、
この金額、どうにかならないの?
という心情を訴えているわけで。

このとき、ふと、
先生に訴えかけた自分を客観視して、
何かに似ている・・と感じたのです。

ええ、それは、システム開発時の
ユーザーさんと開発者の会話です。

「それが良いってことは分かったよ。
でも、なんでそんなに高いの?」

という話なわけです。

技術者側に悪意はありません。
その時代のより良いものを
ユーザーさん/患者さんのためにお勧めしているのです。

このすれ違いをどうすれば・・

技術の進歩とは、ありがたいものなのですが、
時として、ユーザーは、何か肩透かしを
食らったような気分になります。

前も高額なものを買った。
そして、また別の高いものに変えなければならない。

このいたちごっこに
終わりが無いことは明白でしょう。

ちょっと歯の話に戻ります。

次の治療日の予約は既に入っています。
そのときに、高額なセラミックにするのか、
保険で治療できる所謂「銀歯」にするのか
選ばなければなりません。

ふと、以前通っていたの歯医者さんで、
数本まとめて治療しなおしたときの事を
思い出しました。

その先生の最初の言葉を今でも覚えています。

「私は火事の最中に家を建てるようなことは
しません。」

どういうことか・・というと、
多くの方は歯の磨き方がちゃんと出来ていない。
いえ、正確に言うと、
正しい歯磨きの仕方を教わったことがないと
その先生はおっしゃるのです。

歯磨きができない状態で、
高額な歯の治療をしても、
すぐにダメになってしまう・・と。

だから、その歯科医では歯ブラシのレッスンから
始まります。

ちゃんと歯磨きができると合格点がもらえてから
やっと治療開始。

歯のバランスや唾液の状態まで把握して、
高額な治療費が今かかったとしても、
将来においてお口の中の状態が
快適、健全であることが保たれることを
目指している姿勢が最初から伝わってきていました。

その姿勢を見て、
「数本まとめて」でもやってもらおう!と
私は決意できたのです。

今治療をしてもらっている歯医者さんは、
非常に設備が整っていて、
最新の治療ができそうな雰囲気は
漂っています。

でも、先生の説明は、セラミックの歯を
どのように作るのかとか、
その仕様、値段・・だけ。

だから、私はその治療費にどうしても
意識がいきます。

そう、これは「お買い物」の
意識状態になっているのですね。

歯科医だから「歯」を診るのは当然なのですが、
「私」という人間のパーツである「歯」が
どうであると、「私」がハッピーか。

前にかかった歯科医の先生は、
それを診てくれていたのです。

IT業界に置き換えると
どんなことが言えるのでしょう。

それを使う「人」が現在から将来に渡って
どのようにハッピーになるのか。
そこを考えた上での提案であるかどうかが、
ユーザー側にはおのずと伝わるのかも
しれません。


Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://www.y2lab.net/2011/12/22/1326/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
歯科とIT業界のふしぎな類似性 from すべての組織に活気あるディスカッションの声を:Y2研究所

Home > Blog | ITプロジェクト | 日記 > 歯科とIT業界のふしぎな類似性

サイト内検索
Twitter
Feeds

Return to page top

ご利用規約 個人情報について

Get Adobe Flash player